
自宅でも楽しめる人気のレザークラフト。最近ではインターネットなどでも様々な道具や材料を購入できるようになり、気軽に始められるようになりました。
今回は趣味でレザークラフトをやってみたい方に、まずはどんな道具を揃えたらいいかをご紹介します。

レザークラフトとは、自分好みの革を使って革製品を作るハンドメイドの一つです。
革製品を作ると聞くと「なんだか難しそう」「お金がかかりそう」と思うかもしれませんが、実はそんなことはなく、基本の技法さえ覚えてしまえば、あとは色々な作品が簡単に作れるようになります。
また最近では道具や材料も100円ショップで揃えられるものが多く、さらに身近な道具で代用できるものも多いので、意外と低予算でスタートできるのも魅力。
基本的には手縫いで仕上げていきますので時間と集中力が必要ですが、出来上がった後の達成感はひとしおです。

まずはレザークラフトの工程を見ていきましょう。
作業は次のような流れで行います。
1.型紙作成
2.革に型紙を写す
3.革を裁断する
4.縫い穴を開けるための跡をつける
5.トコの処理(裏面の処理)
6.接着する
7.手縫いする
8.コバを処理する(断面の仕上げ)
作るものによって作業工程は多少増減する能性がありますが、基本的には上記のような流れになります。

それでは次に、レザークラフトを始めるにあたり最低限必要になる道具をご紹介します。
・定規
型紙作成時や線を引く時などに使用します。定規は金属製のものがおすすめです。長さは長いもの、短かいもの両方を揃えておくと便利です。
・カッター&カッターマット
型紙を切り出す際に使用します。細かいところを切るためにデザインカッターがあるとより便利です。カッターを使用する際に下に敷くカッターマットも必要です。
・千枚通し
革を裁断する部分に跡を付ける(けがき)際に使用します。千枚通しの他にも先が尖っているもので代用でき、キリなども使用できます。同様の道具として、銀ペンなどもあります。
・トコ処理剤
革には表面と裏面があり、表面は「銀面」、裏面は「床面(トコメン)」と呼ばれます。裏面となる床面はそのままでは毛羽立ってしまうため、毛羽立ちを抑えるために使用します。「トノコール」や「トコフィニッシュ」という商品が有名です。
・ガラス板
ガラスの丸まった角を床面に押し付けて綺麗にします。革を漉く際にも下敷きとしても使います。
・接着剤
革と革を貼り合わせるための接着剤で「サイビノール」や「ゴムのり」がおすすめです。
・菱目打ち
革は厚いため、あらかじめ縫い穴を空けておく必要があります。その縫い穴を空ける時に使用する道具が菱目打ちです。
・木槌
菱目を打つ時に使います。金槌では素材を傷めてしまうため、木製にしましょう。
・縫い針&縫い糸
レザークラフト用の針と糸を用意しましょう。針は先が丸くなっており、縫う際は2本の針を使用します。糸は使いやすい蝋引き糸がおすすめです。
・ネジ捻
革のふちを引き締めて美しく仕上げる目的のほか、丈夫なコバ(断面)に仕上げるため、革の縁に線を入れます。同様の道具として「ステッチンググルーバー」や「ディバイダー」というものがあります。
・サンドスティック
革を縫い合わせるとどうしてもコバがズレてしまうため、コバをやすって整えます。
・ヘリ落とし
コバの処理の時に使用するもので、革の切断面の角を落とし丸みを出すことができます。ハギレ革で小物を作る場合など、使わないこともあるため革に合わせて使いどころを決め
・プレススリッカー
コバを磨く際に使用するもので、同様の道具としてコーンスリッカーやウッドスリッカーがあります。スリッカーの溝にコバをあてて、何度もこすりながら磨いていきます。
・ハトメ抜き
ホック等の金具を取り付けるために穴を開ける道具です。
揃える道具が多くてハードルが高いと感じるかもしれませんが、100円ショップで購入できるものもありますので、まずは安いものを購入して様子を見てみるのも良いでしょう。
また、道具をひとつひとつ揃えるのが大変だと思われる場合には、必要な道具が一通りセットになった初心者用セットを購入するのもおすすめです。購入してみて、さらに必要なものがあったり、もしくはもっと良い道具が欲しいと思ったら別途購入すると良いでしょう。

公開されている型紙は、無料のものから有料のものまでいろいろなものがあります。
型紙はとても重要なものなので、一度は有料のものを使用してみるのがおすすめです。
型紙付きの本を購入したり、もしくはインターネットでも入手できますので、自分の作りたいものに近いものを探してみると良いでしょう。

今回は、これからレザークラフト始めようと思っている方が揃えるべき道具をご紹介しました。意外と道具も多く、面倒に感じてしまったかもしれませんが、まずは簡単な革小物を完成させてレザークラフトの面白さを味わってみてはいかがでしょうか。
ポーチやしおり、コインケースなどは比較的簡単に作ることができますので、ぜひチャレンジしてみてください。最近では気軽にレザークラフトを体験できるワークショップもありますので、探してみるのもいいかもしれません。
レザークラフトに興味がある、またこれからレザークラフトを始めようとしている方はぜひ参考にしてみくださいね。