
バッグリメイク | 使わなくなったバッグ・カバンを新しく甦らせる

「リメイク」という新しい選択肢
Livelty TOKYOは2019年に中目黒で創業した革製品のオーダーメイドブランド。
在庫商品を持たずに、お客様の個別要望を実現すべく受注生産のみで事業を展開している少し珍しいブランドです。
そのようなオーダーメイド専門店で最近増えているご要望があります。
それは、”革製品のリメイク”。
昔、毎日のように使っていたバッグが流行の変わり目もあり今では使わなくなってしまった。そのようなバッグは捨てることもできずとっておいているのでお財布にリメイクしてまた使いたい。
このようなリメイクの問い合わせが毎日のように入ってくるようになりました。
誕生日、クリスマス、入学や卒業といった大切なイベントにおいて、プレゼントとして選ばれることも多い革製品ですが、選んでくれたときの想いや、その当時の思い出などもあり、使わなくなってしまった時の対応に困ってしまうという声をよく聞きます。
そのような時にピッタリはまるのが「リメイク」です。
オーダーメイドを専門に手がけるLivelty TOKYOはリメイクの先駆け的なお店です。
過去にオーダーを頂きましたリメイク品もご紹介しながら、リメイクにはどのような魅力が詰まっているのかをご紹介していきたいと思います。

[リメイクの内容]
トートバッグの内装をLジップミニウォレットの内装にリメイク
[お客様のご要望]
成人のお祝いとしてご両親からプレゼントでもらったバッグ。修理をしながら長く使っていたが、加水分解もしてきて使うのが難しくなる。思い出のアイテムだから、何かしら使えるモノにリメイクしたい。

[リメイクの内容]
ラウンド型の長財布をスマホショルダーポーチにリメイク
[お客様のご要望]
「スタッズのデザインが好きで長く使用してきたが経年による摩耗もあり新しく買い替えることに。ただ、捨てることへのためらいもあり、また新しく使えるのであればリメイクしたい」というご要望でした。

[リメイクの内容]
ヴィトンのアルマをサイズダウンリメイク
[お客様のご要望]
「おばあ様より受け継いだヴィトンのバッグ。とても大切な思い出もあるので今でも使えるアイテムにリメイクをしたい」

[リメイクの内容]
ニナリッチのトートバッグをスマート財布にリメイク
[お客様のご要望]
「お祖母様の形見を今使えるアイテムにリメイクしたい」大切に保管していたバッグですが時が経つにごとに劣化しバッグの中がベタベタに。そのままでは使うことも出来ないので、何かにリメイクしたいというご要望でした。
使わなくなったバッグの行き先
本来であれば想い入れのあるバッグだからこそ、より長く使いたい。そのように思う一方で、時代の変化も早く、今の生活スタイルでは不便になってしまい継続的に使うことが難しい。
買い物に出かけてもキャッシュレス決済だし、現金は持ち歩かない。昔に比べて荷物が減ったのでバッグも小さくて肩がけタイプばかり使っている。
ここ数年のライフスタイルの変化はとても早く、愛用していたバッグもここ最近、使わなくなってしまったケースも多いのではないでしょうか。
使わなくなったバッグをはたして捨てることができるのか!?
人からプレゼントでいただくことも多い革製品。ボロボロになり買い替えたとしても当時の思い出が詰まった製品を捨てることは難しいのではないでしょうか。
Livelty TOKYOを訪れる多くのお客様は「どうも捨てることができない。使わないがクローゼットにしまってある」とおっしゃられる方がほとんどです。
リメイクを目当てにLivelty TOKYOに訪れるお客様は、掃除や引っ越しのタイミングや大切な人とのお別れのタイミングで、クローゼットに眠っていたアイテムに気がつき、どうにか使う方法がないのかと検索したところ弊店に辿り着くというパターンが多いです。
革製品は身のまわり品の中でもなかなか、捨て難いランキングの上位に位置付けられるのかもしれませんね。

中古品として販売する!?
“環境破壊を抑え持続可能な社会を目指す” サステナブルという意識が浸透し始めたこともあり、アパレルに限らずモノを捨てずに再利用しようという考え方が定着しています。
メルカリやヤフオク、リユースを扱うショップも年々増加しており、ブランドバッグも非常に多くのお店で扱われております。エルメスなどのラグジュアリーブランドは正規価格よりも高値がつくケースも。
使わなくなってしまったバッグ。リユースマーケットでの販売価格を一度確認してみるのもいいのではないでしょうか。イニシャルの刻印など、パーソナライズドされているアイテムは買取の価格も落ちるそうなので、その場合は是非リメイクをご検討くださいませ。

修理(リペア)をして再利用する!?
オーダーメイド専門店のLivelty TOKYOですが、リメイクの他に、修理(リペア)も幅広く対応させて頂いております。弊社にお持ち込みになる修理のご要望で多いのが、”ラグジュアリーブランドのリペア” です。
駅前や商店街、ショッピングモールに、靴と鞄の修理店が多く存在していますが、ラグジュアリーブランドはリスクが高いため対応をお断りされることがあるようで、”何店舗か聞いて回った結果、Livelty TOKYOでしか引き受けてくれなかった” と言われたことが何度もあります。
ラグジュアリーブランドのつくりは、緻密で精巧につくられているため、その製品を修理するには知識・技術ともに高いレベルが求められます。また、リユース市場で数百万円という価格で取引きされるブランドもあるため、失敗が許されないリスクを伴う案件がゆえ断ることも多いようです。
難易度が高くて断られてしまった場合は、弊店まで一度ご連絡を頂けましたら幸いです。大抵のことが対応可能だったりします。
※Livelty TOKYOがラグジュアリーブランドのみ対応しているわけではございません。ブランドのしばりなく、バッグ、小物であれば全てのアイテムを対応させて頂いております。
①肩掛けできるように修理をしたい(ショルダーベルトの製作)

②バッグのシミ、汚れが付いてしまった → クリーニングと染め直し

③なかなか着る機会が少なってしまった → 別色に染め直し

④バッグの内側が加水分解でボロボロ → バッグ内装の交換(修理)

⑤革が硬く、持ち手に擦り切れが・・・ → 柔らかいレザーで持ち手を新調

リメイク(リフォーム)をして再利用する!?
環境問題を意識しサステナブルへの関心が高まっている時代背景や、国内の物価高なども相まって、”リユース”や”リメイク”といった言葉を耳にする機会も増えてきたと思います。
革製品であれば、昔からリユース(修理または中古品販売)は一般的で、街中やショッピングセンターなどにもお店を見かけると思います。しかし、バッグのリメイクというとオンラインで検索をしたとしても実施ができるお店を見つけるのが困難であるほど少ないというのが実態かと思います。
それは、アパレル業界の生産背景にも関係が深く、アパレルブランドは、コストを抑えるために国内生産から海外生産に切り替えていった歴史があります。そのため、国内でモノづくりをしている工場も、職人も少ないというのが実情であり、また、お客様の要望を一品一品実現するリメイクは、工場の生産ラインにのらないため、一般的なアパレル企業は手がけることができません。
自社で職人を抱え、オーダーメイドなど、ゼロからモノづくりをしているような企業でしか実現が難しいため、バッグのリメイクそのものが珍しいサービスということになります。
お客様の思い入れのあるバッグが、また新しいデザインで生まれ変わる。そのような素晴らしい体験をもっと広めたく、Livelty TOKYOではモノづくりができる職人を育て、広くサービスがいきわたるように努めております。
リメイクを知らないお客様も多いので、ここでは事例も多くまじえながらご説明ができればと思います。
リメイクには、元のデザインを活かした “リフォーム” と、新しいモノに作り直す “リメイク”の2つのサービスがございます。事例を交えながらサービスの違いをご紹介します。
[リフォームの事例]
デザインは気に入っているが、サイズや機能性が好みに合わず、使わなくなってしまったようなケースはリフォームがオススメです。
ブランドのザインは残しつつも、少しの修正を加えることでお客様にあったバッグにうまれかわります。
壊れた箇所を元に戻す修理よりも少し高度な修繕。それがリフォームです。製品の知識もさることながらデザイン性も求められるため、技術とセンスの見極めが大切になってきます。




左:GUCCIトートバッグ(before)
右:GUCCIトートバッグのサイズリフォーム(after)




左:ヴィトンエピトートバッグ(before)
右:ヴィトンエピトートバッグのサイズリフォーム(after)
[リメイクの事例]
お客様よりお持ち込み頂くバッグを、新しいデザインのアイテムに作り直すことをリメイクと言います。Livelty TOKYOはこのリメイクサービスをさらに洗練させ、世界中から厳選した新しい素材をMIXした「カスタム&リメイク」という名称でサービスを提供しております。
劣化も進み一部しか使うことが難しいアイテムも弊社のレザーと混ぜることで新品に近い質感のアイテムに生まれ変わります。
思い入れのある革製品をより長く使いたい。そのような思いをお持ちであればこの方法がオススメです。


使わなくなったバッグを新しく蘇らせる方法
カスタム&リメイクをお勧めする理由
Livelty TOKYOは、オーダーメイド専門のブランドです。お客様には上質な商品を提供できるように、世界中から厳選した素材をいくつも取り揃えています。この上質な素材と、お客様からお持ち込み頂くバッグの素材をMIXして弊社製品にカスタマイズすることを「カスタム&リメイク」と呼んでいます。
出来る限り多くのパーツをバッグからリメイクして欲しいというご要望を頂くため、可能な範囲で対応をさせて頂いておりますが、お持ち込み頂くバッグは、長年使われていることもあり、傷み・歪みが少なからずあります。
部分的にでも新しい素材を取り入れることで、愛用してきた想いも残しつつ、新品に近い状態を作り上げる。
せっかくリメイクをするのであれば、長く使って頂きたい。そのような想いもあり、「リメイク&カスタム」をご提供しております。
リメイクオーダーの流れと依頼する際のポイント
[リフォームの場合]
今のデザインを活かし使いやすくするリフォーム。
”サイズを小さくして欲しい”
”ショルダーベルトを長くして欲しい”
”ハンドルの長さを調整できるようにして欲しい”
どれもリフォームです。
リフォームは、今使われている素材や縫製を活かすため、商品の傷みや劣化が気になるポイントです。
例えば、サイズを小さくするリフォームの場合、縫われているステッチをほどき、解体されたパーツを小さくして、再度組み上げるという手順を踏みます。劣化が進行している素材の場合、組み上げた際にひび割れ、破れが酷くなるケースもあります。
特に注意が必要な素材がPVC(ビニール加工がされた合成皮革)と呼ばれる素材です。
湿気の多い環境で保管していた場合、表面のビニールが硬くなり、ひび割れや剥がれが発生します。これを加水分解と言い合成皮革の場合は必ず発生します。湿気がこもりがちなクローゼットにながく置いておくと見た目では判断が出来ない劣化が進行していることもあったり。
実は、ルイヴィトンのモノグラムもPVC加工が施された合成皮革となり、保管状態によってはひび割れが発生します。特に、バッグの端から劣化が始まりますのでリフォームをご希望される場合は一度、状態を確認してみるのがいいかもしれません。革を摘んでみてヒビ割れが確認されなければ問題のない状態と言えます。
※Livelty TOKYOのカスタム&リメイクは、劣化が進んでいるバッグであっても、加水分解が発生していないパーツを選んで製造することが出来ますので、状態が心配の場合はリメイクをお勧めします。
Livelty TOKYOが考えるモノづくり
モノを大切にする
Livelty TOKYOは2019年に創業したオーダーメイド専門のブランドです。受注生産にこだわり、お客様が抱える個別の要望を実現するために、一品一品、国内の熟練職人により縫製を行っております。
戦後の高度経済成長の時代は、モノが不足していたため、アパレル業界はつくれば売れるという時代とともに成長を遂げました。この時代は大量生産すればするだけ売れたと聞きます。
そして、時代が変わり、バブル崩壊以降はモノで溢れ、つくっても売れない時代へと変貌を遂げます。しかしながら、売り手は、過去の成功体験により大量生産をやめることはありませんでした。その結果、大量の廃棄をうむ業界になってしまいました。
この大量生産、大量廃棄は前述したとおり、CO2を大量に排出しますので大気汚染に繋がります。
近年では、サステナブルの意識が広がったことで、ビーガンな素材でモノづくりをしている企業も多く見受けられます。しかし、素材が変われど大量生産をし売れ残れば同じです。
アパレルは必要なモノを必要なだけ生産する。そして、モノを大切にし、長く使えるような取組みが本当のサステナブルな取組みだと考えています。
個性を大切にする
ひと昔前のファッションは、皆、同じトレンドを追いかけ街中で同じような格好をしている人を多く見かけました。テレビと雑誌が強く、トレンドの発信元となっていました。
2000年を超え、インターネットやSNSが普及し始めると、個人が自由に情報を発信できるようになったこともあり、画一性の流行よりも価値観の多様化や個性を重視するような考え方に変わってきました。
表現の自由。一人一人の個性を表現することが大きなトレンドだと思います。Livelty TOKYOは、非効率と言われる受注生産に特化したブランドです。大量生産では実現できない個性を最大限表現できるように、一人一人の要望を叶えるブランドでありたいと思っています。
想いを紡ぐ
親から子へ。昔使っていたバッグをお子様に譲ることも増えてきているようです。特に娘様がいる親御様は、母が使っていたバッグを娘が譲り受けるという話を良く聞きます。
リメイクは、この人から譲り受けたアイテムを今の時代に合ったアイテムに蘇らせるサービスです。
昔使っていた母の想い、そして譲り受けたお子様の想い、リメイクは想いを紡ぐお手伝いができるサービスだと考えています。
人の想いを時代を超えて残していく。Livelty TOKYOは、そのお手伝いができれば嬉しい限りです。




左:おばあちゃんから譲り受けたバッグ(リュック)(before)
右:スマホショルダーにリメイク(after)