LINE問合せ
Livelty TOKYO > コラム > オーダー専門店が教える|クロコダイルでお財布をオーダーメイドする際のポイント

オーダー専門店が教える|クロコダイルでお財布をオーダーメイドする際のポイント

遊び心をくすぐる「いつかはクロコ」

ヴィトン、グッチ、プラダ、エルメスと、ブランドの財布をいくつも使ってきた方の中には、「次は自分だけの特別な一品を」と考える人が少なくありません。

そんな方が次に辿り着く素材のひとつが、 ”クロコダイル”

圧倒的な存在感と気品、そして持つ人の人生を映すような艶をまとったその革は、まさに“革の宝石”と呼ぶにふさわしい素材です。

ここでは、クロコダイルでお財布をオーダーする際に知っておきたい基本の知識と、オーダー専門ブランドLivelty TOKYOが美しく仕立てるためのポイントをご紹介いたします。




ー Livelty TOKYOが手がけた過去のオーダー事例① ー

[オーダーの内容]

スモールクロコダイル(ポロサス)を胴版にあしらいつつ、薄くてコンパクトなお財布を作って欲しいというご要望(カードが合計4枚収納できる2つ折りウォレット)

ハリも欲しいとのことで、内装には薄くしてもハリ感の強いシェーブルでおつくりさせて頂きました。最も薄い革は0.3mm。

クロコダイルは折り曲げると、シワのデコボコが表にあらわれてくる特徴がありますので、綺麗に折り曲げるためには、内装に芯材を入れて、オモテにでるアタリを消すことも考慮が必要となります。




クロコダイルで仕立てるお財布の魅力

クロコダイルレザーの最大の魅力――それは、ひと目で感じる「表情の美しさ」です。 ひとつひとつの斑(ふ)が立体的に浮かび上がり、光の角度によってさまざまな表情を見せます。 手に取った瞬間に伝わる重厚感と上品さは、ほかのレザーでは決して味わうことができません。

Livelty TOKYOでは、上質なクロコダイルをあえて“薄く、端正に”仕立てることをコンセプトにしています。 グレージング加工を施したクロコは、斑(ふ)がふっくらと膨らみ、まるで宝石のように輝くのが特徴。 その堂々とした艶やかさに魅了される方も多くいらっしゃいます。

一方で、当ブランドが定番として用いるのは「マット仕上げ」のクロコダイル。 一見硬そうに見えますが、実際は非常に柔らかく、手に吸いつくような質感が魅力です。 また、グレージングタイプに比べて薄く加工できるため、ミニマルなデザインを好む方にもおすすめ。 さらに使い込むほどに自然な光沢が増していく“エイジング(経年変化)”を楽しむこともできます。

ギラつかず、それでいて確かな存在感を放つ―― Livelty TOKYOでは、この「薄く仕立てる」技術こそ、クロコダイルの美しさを最大限に引き出す鍵だと考えています。





ポロサスとナイルクロコの違い

クロコダイルと一口に言っても、種類によって印象は大きく異なります。 代表的なのが「ポロサス(スモールクロコ)」と「ナイルクロコ」。

ポロサスは斑が細かく、グラデーションが美しいことから、世界的に“最高級”とされる種です。 一方で、ナイルクロコは力強く男性的な印象。斑がやや大きく、立体感がより際立ちます。

どちらが上というものではなく、求めるデザインや雰囲気によって選び方が変わります。 Livelty TOKYOでは、お客様の用途やスタイルに合わせて、最適なクロコをご提案しています。

センター取りという贅沢な選択

クロコダイルは一匹ごとに模様の出方が異なります。 その中で最も美しい部分――お腹の中央を贅沢に使うのが「センター取り」。

中央から左右にかけて、徐々に斑が小さくなっていく自然なグラデーションは、まさに芸術品。 ただし、一匹のクロコから一つしか取れないため、非常に希少で高価です。

それでも「せっかくクロコで作るなら」とセンター取りを選ばれるお客様が多いのは、 その完成度の高さと存在感が一目で分かるからです。




オーダーメイドをする際の注意点

クロコダイルレザーは、ワシントン条約で厳しく管理されている素材です。 正規ルートで輸入された養殖個体の革のみが扱われており、信頼できる仕入れ先を選ぶことが非常に大切です。

Livelty TOKYOでは、インドネシアやタイなど、信頼性の高いタンナーから直接仕入れたクロコを使用しています。 色味やサイズ(25cm〜29cmなど)まで明確にトレースできる安心のルートです。

また、クロコダイルを薄く仕立てるには高度な技術が求められます。 凹凸の強い革を均一に削り、擦り切れずに形を保つ技術は、熟練した職人にしかできません。 これが、見た目の美しさと長く使える耐久性を両立させるポイントです。




納期と予算について

クロコダイルのお財布をフルオーダーする場合、納期はおよそ1〜1.5ヶ月。 価格は、仕様にもよりますが40万円前後が目安となります。

カードを中心に使いたい方には極薄の設計、 現金を多く持ち歩く方にはマチを深くとった仕様など、 お客様のライフスタイルに合わせて、柔軟にデザインできます。

クロコを直接仕入れているため、ブラックやネイビー、トープなど、 好みに合わせてカラーもお選びいただけます。




フルオーダーメイドの流れ

1. ブランド・店舗を探す

価格だけでなく、試作工程をしっかり踏んでいるか、納品後のメンテナンスにも対応できるかを確認しましょう。信頼できる店舗を選ぶことが何より大切です。

2. 初回打ち合わせ(ヒアリング)

オーダー成功の鍵は、完成イメージをどれだけ明確にできるかです。打ち合わせでは、デザインの方向性や使用用途などを丁寧にヒアリングし、概算見積もりを提示します。内容に問題がなければ次の工程へ進みます。

3. 仕様の決定と正式見積もり

外装(デザイン・素材・カラー)と内装(収納・機能性)を確定し、素材が決定した時点で正式見積もりを提示します。

4. 決済・正式注文

受注生産のため前払い制が基本です。仕様書を確認のうえ、入金をもって正式注文となります。注文後のキャンセルは原則できませんので、納得できるまで店舗とすり合わせましょう。

5. 手仕事による製造

バッグの縫製はすべて職人による手仕事です。天然素材のため個体差があり、仕上がりは職人の技術に左右されます。価格より品質を重視して選ぶことがポイントです。

6. 納品・アフターメンテナンス

一般的には半年〜1年、Livelty TOKYOでは約2ヶ月で納品可能です。革製品はメンテナンスが重要なため、保護クリームやオイルを定期的に塗布して状態を保ちましょう。




Livelty TOKYOで手がけた過去のオーダーメイド事例




ー リモンタ社(DAVIS)とポロサスの組み合わせ ー

[お客様のご要望]

お財布とお揃いで、クロコダイル(ポロサス)を部分的にあしらったセカンドポーチをお仕立てしました。

会社を経営されているお客様からのご依頼で、 現金・カード・領収書・鍵など、細かな持ち物をすっきりまとめられるサイズ感をご希望でした。

上品にクロコを取り入れたポーチは意外と少なく、 「それならオーダーメイドで理想の形をつくってしまおう」というお考えからご注文をいただきました。

コンパクトながらも存在感のある、上質な仕上がりとなっています。




まとめ

クロコダイルのお財布は、単なるファッションアイテムではなく、 持つ人の人生観や美意識を映し出す“象徴”のような存在です。

既製ブランドの枠を超え、自分の理想をかたちにする。 それがオーダーメイドの最大の魅力です。

Livelty TOKYOでは、デザインから縫製まで一貫して国内で行い、 素材、構造、デザインすべての面で“本質的な上質さ”を追求しています。

クロコダイルという特別な素材を、あなたらしい形に。 一生の相棒になるようなお財布を、ぜひ一緒に仕立てましょう。

カテゴリ

  • カテゴリーなし
  • カテゴリーなし

おすすめの事例